『無銭優雅』山田詠美
『無銭優雅』 山田詠美 ★★☆☆☆
「心中する前の日の心持ちで、つき合って行かないか?」人生の後半に始めたオトコイ(大人の恋!?)に勤しむ、四十二歳の慈雨と栄。二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。
久しぶりに手にとった山田詠美作品。感想はやはり山田詠美は山田詠美という感じ。良くも悪くもこうゆう作品を書く作家さんだと思う。
山田詠美といえば、私の中では、「バブル」「黒人」「自由な恋愛」というイメージがあったのだけど、本書はまったく違った。「自由な恋愛」はそのままだったけれど。
段落の合間合間に、有名な恋愛文学作品が掲載されてあって、お洒落だった。
40代になっても、慈雨と栄のように、雑草が伸びる縁側でお茶やお酒を飲みながら、馬鹿みたいに相手を褒め合って恋愛してみたいとはすごく思った。まだ、親に甘えてみたり。
ただ、このお話しの中で、栄は、慈雨の事を好き好き言っているけれど、本当に話さなければいけないことはあんまり話していないじゃん と思った。私だったら、きちんと目を見てすべて話して欲しいと思う。それは、私が30歳代で、頭が固いからかもしれない。10年後に、再読してみたい作品。
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