『天使のナイフ』薬丸岳
天使のナイフ
買ったきっかけ:
第51回江戸川乱歩賞受賞作。
図書館をブラブラしていて、無性に
しっかりとした硬い本を読みたくなって。
感想:
あらすじ・・・生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。
更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!! 第51回江戸川乱歩賞受賞作。-----------
ものすごく胸にズシンとくる、正統派なミステリィでした。正直、重い内容です。でも久しぶりにこんな重い内容の小説を読んで、「ああ、読書した!!」みたいな気持ちになりました。
少年犯罪・少年法がテーマとなっています。もし自分の家族が14歳の少年たちの手で殺されたら。。そして少年法により守られ、更正と称してあまり罰も与えられなかったら。。想像しただけで震えがきます。
本作は、残された幼子・愛美とその父親・桧山の朝のシーンから始まります。ここからしてすでに胸が苦しかったです。後、殺された奥さんの祥子の貯金通帳から消えていた五百万がずっと気になりました。最後のほうで、そのお金の使い道が分かった時、「ああ・・・」という切ない気持ちになりました。
この作品のすばらしい所は、被害者の気持ちも、加害者の気持ちも両方描いてある所だと思います。デビュー作なのに、すごい挑戦をなさったんだなと、改めてびっくりです。どんどん広がっていくお話しを、どう収束するのか??と不安になりましたが、ちゃんと納得いくラストで、満足しました。
おすすめポイント:
なんとも重いテーマなので、一気にじっくり読んじゃうのがいいと思います。
| 天使のナイフ 著者:薬丸 岳 | |
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