『美女と竹林』森見登美彦
『美女と竹林』森見登美彦 ★★★★☆
諸君。どうやら未来は薔薇色らしいぞ!
美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。
竹林の拝借に成功した作家は、将来の多角的経営を夢見る。
しかし。美女はどこだ?
虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。
読む前は、普通の小説だと思っていました。でも違いました。嘘や本当が入り混じるエッセイというか、日記というか・・・随筆集でした。でも、すっごく楽しい内容で、ニマニマしながら読んじゃいました~。いや~、ただ、竹林が好きというだけで、ここまで文章をこねくり回して笑わせてくれる森見さんが好きだな。
本書で、森見さんと自分の感性が似ている事に気づきました。特に「文房具買いすぎ」という所。ああ、わかるな~としみじみ。本屋さんと一緒で文房具屋さんってすごくうっとりさせてくれる場所。社会人になっても、ショッピングに行っては洋服ではなく、シャープペンやノートを買い漁ってしまうんですよね。ちなみに最近のヒットは無印の、文庫本の形をしたノートです。(これに、読みたい本をメモしていっています)
後、竹林は私はそれほどまで好きではないけど、美女の好みもすっごい似てました。森見さんの憧れは、芸能人の本上まなみさん。すっきりとしていて、細身で、黒髪で・・・それこそ竹林がお似合いですよね。本上さんといえば、本好きというイメージがあります。エッセイなんかも出されていますよね。ずっと前から本上さんは好きな女優さんでした。だから、結婚なさった時は、なんとなくショックだった。飄々と一人で好きなことをして生きていくイメージがあったから。
森見さんの大学時代のお話しも、共感しまくり(笑)。ただボーっとして大学生活を送っていたかと思うと、急にこのままではいかん!と思い、ちょっと難しめの講義を受講して、難易度の高さに逃げ出したり。。これは私の大学時代の事ですか?(^^;;;なんて思ってしまいました。
こんなにヒット作をどんどん出している森見さんなのに、すぐに弱気になって、小説だけではきっと食べていけないと思い悩むんですね。それで、大好きな竹林を刈って、そこを多角的経営して、MBC(モリミ・バンブーカンパニー)を創設しようと目論むというか、妄想するんです。世界の森見・Bamboo・登美彦だって(笑)。セグウェイ、一回でいいから乗ってみたいな。
へなちょこ魂を見せつけられるのが、竹林を刈る、と宣言しても、決して一人ではさびしくて行動しない所。友人の明石氏(弁護士になる勉強で忙しい)を最初はひっぱりだすんだけれど、とうとう最後らへんには、編集者の方々までもが竹林伐採をする事になるんです。
フラスコの中に小さく出来た竹林。「机上の竹林」が完成した暁には、ぜひ買いたいなとおもいました。癒されそう・・・。
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