カテゴリー「47 森見登美彦」の4件の記事

『美女と竹林』森見登美彦

『美女と竹林』森見登美彦 ★★★★☆

美女と竹林

諸君。どうやら未来は薔薇色らしいぞ!

美女と竹林。それは、自分がやみくもに好きなもの。
竹林の拝借に成功した作家は、将来の多角的経営を夢見る。
しかし。美女はどこだ?

虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

読む前は、普通の小説だと思っていました。でも違いました。嘘や本当が入り混じるエッセイというか、日記というか・・・随筆集でした。でも、すっごく楽しい内容で、ニマニマしながら読んじゃいました~。いや~、ただ、竹林が好きというだけで、ここまで文章をこねくり回して笑わせてくれる森見さんが好きだな。

本書で、森見さんと自分の感性が似ている事に気づきました。特に「文房具買いすぎ」という所。ああ、わかるな~としみじみ。本屋さんと一緒で文房具屋さんってすごくうっとりさせてくれる場所。社会人になっても、ショッピングに行っては洋服ではなく、シャープペンやノートを買い漁ってしまうんですよね。ちなみに最近のヒットは無印の、文庫本の形をしたノートです。(これに、読みたい本をメモしていっています) 

後、竹林は私はそれほどまで好きではないけど、美女の好みもすっごい似てました。森見さんの憧れは、芸能人の本上まなみさん。すっきりとしていて、細身で、黒髪で・・・それこそ竹林がお似合いですよね。本上さんといえば、本好きというイメージがあります。エッセイなんかも出されていますよね。ずっと前から本上さんは好きな女優さんでした。だから、結婚なさった時は、なんとなくショックだった。飄々と一人で好きなことをして生きていくイメージがあったから。

森見さんの大学時代のお話しも、共感しまくり(笑)。ただボーっとして大学生活を送っていたかと思うと、急にこのままではいかん!と思い、ちょっと難しめの講義を受講して、難易度の高さに逃げ出したり。。これは私の大学時代の事ですか?(^^;;;なんて思ってしまいました。

こんなにヒット作をどんどん出している森見さんなのに、すぐに弱気になって、小説だけではきっと食べていけないと思い悩むんですね。それで、大好きな竹林を刈って、そこを多角的経営して、MBC(モリミ・バンブーカンパニー)を創設しようと目論むというか、妄想するんです。世界の森見・Bamboo・登美彦だって(笑)。セグウェイ、一回でいいから乗ってみたいな。

へなちょこ魂を見せつけられるのが、竹林を刈る、と宣言しても、決して一人ではさびしくて行動しない所。友人の明石氏(弁護士になる勉強で忙しい)を最初はひっぱりだすんだけれど、とうとう最後らへんには、編集者の方々までもが竹林伐採をする事になるんです。

フラスコの中に小さく出来た竹林。「机上の竹林」が完成した暁には、ぜひ買いたいなとおもいました。癒されそう・・・。

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『新釈 走れメロス』森見登美彦

新釈 走れメロス 他四篇

『新釈 走れメロス』森見登美彦 ★★★☆☆

あの名作が、京の都に甦る!? 異様なテンションで突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、5つの傑作短編を収録。若き文士・森見登美彦の近代文学リミックス集。

ずっと気になっていた森見ワールドの古典新釈版。

個人的には、原作は「三月記」と「走れメロス」しか読んだ事がなかったので、深い部分までは読みこなせなかった気がします。残念。いつか「藪の中」「桜の森の満開の下」「百物語」を読んでみようと思います。

しかし、森見さんの手にかかると、こんな風になるんですね~!!楽しかったです。

「三月記」は、斉藤秀太郎という人物が延々と小説を書き続けるその姿勢が楽しかった。しかも、「もんどり もんどり」という言葉を発しながら消えていったとは。

「藪の中」は、芥川龍之介の作品なんですね。知らなかったです。しかも、視点が次から次へといろんな人物へ移動するというのが、非常に興味深かったです。渡邊君と鵜山君と長谷川さんの三角関係といったお話しなのですが、いろんな人の視点から語られるうちに、三人の本音や感情がひしひしと伝わってきました。こうゆう手法は面白いですね。

「走れメロス」は、一番馬鹿馬鹿しいというか。。一番森見テイストがぎゅっと詰まった作品だった。娯楽以外の何者でもない読書という感じ。しかしその馬鹿馬鹿しさが、とても読んでいて楽しく、ワクワクさせられてしまう。『夜は短し歩けよ乙女』とのリンクも多くて、おお!!と嬉しかったですね。なにせ、桃色ブリーフですよ。しかも「美しき青いドナウ」の曲に合わせて踊るのです。ラストは、あはは!!こうゆう友情の証もあるんだ!と思いました。

「桜の森の満開の下」は、この本の中で一番のお気に入りです。素晴らしい!!これぞ文学だと思いました。坂口安吾の原作もせひ読んでみたいです。桜という花は、一見すごく綺麗ですが、おどろおどろした恐い感じや、何故だかすごく淋しさを感じさせる花だと思います。なんてゆうか、大切な人が急にいなくなってしまうような。。

この物語りでは、小説家を目指すある男がある女と出会い、女の指示に従ううちに、あれよあれよという間に売れっ子作家になるんですが、そこに残ったものは、ただの空虚な心だったんですね。この作品を読んだあと、すごく良いお話に巡り合ったなあと感激しました。

「百物語」は原作を読んだ事がなかったですね。森鴎外の作品だったんですね~。びっくり。文章はもちろん現代なのですが、何故だか怖くて、背中がぞわそわとしました。とても不思議なお話しでした。原作を知らない分、あまりよくわからなかったような気もします。

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『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女

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『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦 ★★★★

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

ものすごく素敵で可愛らしいお話しでした!!黒髪の乙女の愛くるしさがたまりませんでした。随所で他作とのリンクもちらほらみえて、「わあ!!」と楽しめました。

「夜は短し歩けよ乙女」・・最初、おともだちパンチのくだりを読んだ時は、主人公の男の子の事だと思っていたら、なんとおともだちパンチを東堂さんにしちゃったのは、黒髪の乙女だったんですね。びっくり。でも素敵★二足歩行ロボットのステップを踏んだりする所がすっごくキュート。”偽電気ブラン”というお酒を私もたしなんでみたいものです。羽貫さん(酔うと人の顔を舐める)と樋口さん(天狗)が出てきましたね。リンクしてます。

「深海魚たち」・・古本市!!なんて素敵な言葉なんでしょう。一番面白かった章です。「下鴨納涼古本まつり」、もし京都に住んでいたら、絶対に行ってみたいです。ここに登場する少年がまた摩訶不思議でわくわくさせられました。黒髪の乙女が探していた絵本『ラ・タ・タ・タム』をめぐっての、戦いがすっごく描写がよくて、読んでいてハラハラ。「火鍋」という鍋を食べてみたーい。

「御都合主義者かく語りき」・・もう、これぞ若き日の青春!!という感じの学園祭のお話しでした。”韋駄天コタツ”にゲリラ的”偏屈王の劇”。ここに大きな緋鯉のヌイグルミを背負った黒髪の乙女と、先輩が入り込んで、すごいことに。先輩の「ナカメ作戦」(なるべく彼女の目にとまる作戦)には、ジリジリとさせられたけど、この先輩らしいなあ。先輩が死にかけるシーンがあるんですが、なんだか笑ってしまいました。まさに「命がけ」!!「達磨」「パンツ」「像の尻」と、出てくる単語がこれまたおかしい。サークル「みそぎ」も出てましたね。また、リンク発見♪

「魔風邪恋風邪」・・李白さんを中心として皆さんが風邪に倒れてしまいます。先輩も。でもそんな中、黒髪の乙女だけは大丈夫で、みんなの風邪を介抱します。幻の風邪薬「ジュンパイロ」。水あめっぽい感じのように書かれています。ラストの、先輩と黒髪の乙女の恋模様がなんだかすごくほんわかとしていて、心が温かくなりました。

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『四畳半神話大系』森見登美彦

四畳半神話大系 Book 四畳半神話大系

著者:森見 登美彦
販売元:太田出版
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『四畳半神話大系』森見登美彦 ★★★★★(満点!)

無意味で楽しい毎日じゃないですか。何が不満なんです?『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年--------。再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る!

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私が通っている図書館で借りた待望の作品。『夜は短し歩けよ乙女』は、予約数70人ぐらい入っているのに、この作品は何故か予約ゼロでした。嬉しいけど、不思議な感覚です。

いやあー。面白かった!!!森見ワールドに酔いまくりました。くらくらします。私的には『太陽の塔』より、こっちが楽しめました。各章のタイトルもバッチリ好み。

第一話 四畳半恋の邪魔者 第二話 四畳半自虐的代理代理戦争

第三話 四畳半の甘い生活 最終話 八十日間四畳半一周 となっています。

1LDKとかではなく、あくまで四畳半というのが良い。私が以前一人暮らしをしていたのは1LDKだけど、四畳半といったら、かなり狭い。でも、妄想や思索に耽るにはちょうどいい狭さかもしれない。

SFの要素も入っていてびっくり!!最後の最後にあんな展開が待ち受けていようとは!!でも読んでいてすごーく楽しかった♪無限に増えていく千円札、カステラ、ウイスキー、魚肉ハンバーグ、コーヒー、煙草・・・面白い。

選択肢形式みたいになっているのも なるほど という感じ。

サークル ●映画サークル「みそぎ」 ●「弟子求ム」 ●ソフトボールサークル「ほんわか」 ●秘密機関「福猫飯店」 、、、私だったら「ほんわか」かなあって妄想しました。

唾棄すべき親友たる小津。黒髪の乙女の明石さん。酔うと顔をなめる癖がある羽貫さん。ラブドールのかおりを愛する城ヶ崎先輩。樋口師匠。 登場人物がこれまた一癖も二癖もあってすごく楽しい。

いろんな事や物もリンクしていて、読んでいて「おおーー♪」となった。占い師の老婆、コロッセオ、もちぐま、やみ鍋、古本納涼市、大量の蛾、峨眉書房、海底二万海里。。など等。

個人的には「ふわふわ戦隊もちぐまん」の「もちぐま」が欲しい。ふにふにと指で押して癒されたい。カステラが食べたい(長崎在住なので簡単)。。

『夜は短し歩けよ乙女』はきっと後一年は予約がまわってこない様子。本屋さんで買っちゃおうかな\(≧▽≦)丿。

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