カテゴリー「45 森博嗣」の8件の記事

『銀河不動産の超越』森博嗣

『銀河不動産の超越』森博嗣 ★★★☆☆

銀河不動産の超越

危険を避け、できるだけ頑張らずにすむ道を吟味し、最小の力で人生を歩んできた高橋青年。彼の運命を変えたのは、入社した「銀河不動産」だった。奇妙な「館」、衝撃の連続。究極の森エンターテインメント。

久々の森博嗣さんの作品。だいぶ前に、犀川&萌絵シリーズを途中で読み止めてしまってからは、森さんから遠のいてたんですよね。だって森さんは次々と新刊を出されていて、ついていけなくなっちゃった感があって(^^;;;

本書はノンシリーズです。始まりから終わりまでとてもゆるやかなテンポで書かれていて、のんびりと珈琲でも飲みたくなっちゃう読書でした。主人公の高橋という男性は、常にスローテンポで、おとなしくて、そして疲れています。高橋は、街中とかで、周りを見渡しては、「どうしてみんなこんなにエネルギッシュなんだ?」と不思議に思います。「よく疲れないものだな」と。その感覚、なんとなくというか、かなり分かるんですよね。私自身、本を読む事は疲れないものの、その他の出来事については、かなり疲れます。就職だったり、冠婚葬祭だったり、バイタリティ溢れる友人づきあい‥とか。

この高橋が、なんとか就職できたのは、「銀河不動産」という不動産屋。社長は銀亀社長。この社長は大声で話し、エネルギィ満タンという感じ。もう一人の社員の佐賀さんという女性は、年齢不詳で、ラストまで結構謎にみちています。この銀河不動産に、ある日すごいお金持ちの間宮葉子と名乗る女性が来店するのですが、そこから高橋の人生がゆるやかに変化していきます。葉子さんのプライベート用に紹介したコンクリートで造られた仕切りのない大きな屋敷、そこに高橋が住む事になります。(家賃は格安)。。なんともうらやましい。。もし私があそこに住めたらという妄想が止まりませんでした(笑)。本棚をずらっと並べて~シアタールームみたいなのも作って~とか。  最初はそこにポツンと暮らしているんですが、銀河不動産で知り合った人々のいろんな都合で、小説家の山田さん、芸術家の島田さん、定年退職した池谷さん、その娘の登美子さん、ミュージシャンの熊崎さんと丹波さんが住むようになるのです。

後半の展開は、御伽噺のような、幻想小説のような感じでした。いくつか「??」と思う点はあるのですが、とにかく幸せな気分に浸れます。これもひとつの「館」もののお話しですよね。人は死なないので、ミステリーではないと思いますが。やはり、私は森博嗣さんの作品がなんだかんだ言っても好きなんだな、と再認識させられた作品でした。

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『幻惑の死と使途』森博嗣

幻惑の死と使途 Book 幻惑の死と使途

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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『幻惑の死と使途』森博嗣 講談社NOVELS ★★★★

「諸君が、一度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」―自信に満ちたせりふと共にあらゆる状況からの脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が、衆人環視の状況の中で殺害された。さらに、彼はなんと遺体となってまで、最後にして最大の奇跡を行う!?犀川・西之園師弟が明かす驚愕の真実。---データベースより。

読了しました。犀川&萌絵シリーズは本当に面白いです。今回のタイトルも素敵。周りの人々はマジックに「幻惑」されたし、「死」=殺人事件がおこります、「使途」=まさしく使途と呼ぶのにふさわしい、人物が登場します。

今回の本の構成は、奇数の数で章が構成されています。どうやら、次作の『今はもうない』に関係があるようなので、今から楽しみです。

西之園萌絵の、幼馴染である簑沢杜萌が登場します。萌絵ちゃんとの学生時代のエピソードが載っていて楽しく読めました。ところが、この杜萌ちゃんが途中から登場しなくなるんですよねー。びっくりというか、「え??どうなるの??」と思いましたが、それも次作に関連があるみたいです。

今回はマジシャンを職業とする人たちが出てきて、その日常や、裏舞台などが垣間見れてすごく面白かったです。私は手品とか、マジックショーとか大好きなんです♪頭ではちゃんとタネがあるはずっては分かっているんですけど、あえて考えないで、楽しむほうです。だから読んでいて、縄で縛られたマジシャンが箱の中でどういう風に脱出するのか、とか、きちんと説明があったので興味深かったです。意外と単純(?)なんですねー。

まさかあんなに速い段階で犀川先生が全部分かっていたなんてびっくりでした。それをあえて言わないのが、犀川先生というキャラクタなんですが。またしても萌絵ちゃんが危険な目に遭います。ここは毎回ながらイライラしてしまいます(笑)どうして警察に電話してから行動しないのーーと心の中で。犀川先生がいなかったら萌絵ちゃんはもう死んでいます。

「マジックの天才」という言葉や自分の名前に魅せられすぎた人間とは、悲しいな、と少し切なくなりました。自分や他人の死を賭けてまでスポットライトを浴びようとする。。うーん、やっぱり悲しいです。特に、ラストあたりで、怪我を負わされた萌絵ちゃんの首の傷の手当をしながら涙を流した盲目のご婦人。胸が苦しくなりました。

最後の推理を披露する所ですが、最初萌絵ちゃんの説明を読んでいて、「なんだかわかるような いまいちわからないような・・・」と思っていたら、ほんの少し視点を変えた犀川先生の説明で「あー!!なるほど」と納得できました。

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『まどろみ消去』森博嗣

まどろみ消去 Book まどろみ消去

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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『まどろみ消去』森博嗣 講談社NOVELS ★★★★

短編集。最近、犀川&萌絵シリーズに浸りきりだったので、気分転換にちょうど良かったです。

『虚空の黙禱者』Silent Prayer in Empty・・・とても静かで少し背筋が寒くなるようなお話でした。突然夫が殺人の容疑者となり、その夫は失踪してしまう。水木ミドリは一人でなんとか子供を育て、偉いと思います。何もかも承知したうえでの村上和史との会話。怖いような清々しいようなすっきりとした気分になれました。

『純白の女』The Lilies of Her Cheeks・・・不思議なお話。功刀ユリカは、物腰が優雅で言葉遣いも綺麗なので、最初は上品なご婦人だと思っていました。違ってましたね。カーテンに火をつける場面では、精神世界が破綻した人間の心を垣間見たようで、なんだか切なかったです。

『彼女の迷宮』She is Lost in Mysteries・・・これは私的に一番のお気に入りです。自分の憧れの女性像(強くてかっこいい)を自ら小説の主人公として描きあげていく。素敵ですよね。確かにギャップに戸惑うかもしれませんが。ここに出てくる旦那様は、私は知的で頼りがいがあって、いいなって思いました♪増毛殺人事件には、笑ってしまいました。

『真夜中の悲鳴』Acoustic Emission・・・私は文系だからか、こうゆう理系の人々の、白衣姿で徹夜で実験する なんていう行為にとても憧れます。殺人鬼から追いかけられるシーンは怖かったです!「石阪効果」。。すごいですよね。

『やさしい恋人へ僕から』To My Lovely・・・これは、ラストで少しごまかしていますが、どう考えても森博嗣さんと奥さんのスバル氏との馴れ初めですよね??\(≧▽≦)丿なんだか素敵でした。

『ミステリィ対戦の前夜』Just Before the Battle for Mysteries・・・このお話には西之園萌絵が登場します♪最初、岡部さんが死んだー!!とびっくりしていたら、こんなお話だったんですね。限定作品、いいなぁ。

『誰もいなくなった』Thirty Little Indians・・・犀川&萌絵ちゃんが登場ですね。30人ものインディアンが忽然と姿を消します そのトリックとは??な、なるほどーでした。最後に颯爽と謎を解く犀川先生 かっこいいです。

『何をするためにきたのか』The Identity Crisis・・・これはいわゆる、ゲームのRPGってやつですかね?ロールプレイングゲームのパーティを組んでいる四人組みのお話??

『悩める刑事』A Detective in Distress・・・とてもナーバスで可愛らしい旦那さんと、とても可愛らしいけど、強くてしっかりしている奥さんのお話。夫婦には、「ふり」が必要なのかもしれない。そういったささやかな努力が夫婦というものなのかも。

『心の法則』Constitutive Law of Emotion・・・森博嗣は、ミステリアスな女性を描くのが上手ですよね。すっごく素敵なんだけど、芯はしっかりしていて、けっこう我がままというか、自分というものを持っている女性。このお話は透明感のある不思議さに包まれていました。

『キシマ先生の静かな生活』The Silent World of Dr.Kishima・・・このお話は読んでいて胸が苦しくなりました。どうして好きな研究だけ続けていけないのだろうか?そんな純粋すぎるキシマ先生を見るのが辛かったです。。大学って複雑なんですね。偉くなればなるほど、無駄な時間を過ごし、馬鹿になっていく。。うーん。

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『封印再度』森博嗣

封印再度 Book 封印再度

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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『封印再度』森博嗣 講談社NOVELS ★★★★

岐阜県恵那市の旧家、香山家には代々伝わる家法があった。その名は、「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣(はこ)」。「無我の匣」には鍵がかけられており、「天地の瓢」には鍵が入っている。ただし、鍵は「瓢」の口よりも大きく、取り出すことが出来ないのだ。五十年前の香山家の当主は、鍵を「瓢」の中に入れ、息子に残して、自殺したという。果たして、「匣」を開けることが出来るのか?興味を持って香山家を訪れた西之園萌絵だが、そこにはさらに不思議な事件が待ち受けていた!-------内容紹介より。

読了しました。今回もすごく興味深かったです。やはり、壷と鍵箱が重要な道具でしたね。まず、名前がいいですよねー「天地の瓢」「無我の匣」。。かっこいいです。私なんかは、壷の口から出せない鍵なら壷を割ってしまえーなんて思っちゃうほうなんで、あのラストの犀川先生が萌絵ちゃんにだけ見せてくれた鍵の出し方・戻し方にはびっくりしました。

そうそう、『封印再度』→『ふう いんさいど』→『WHO INSIDE』なんですね。なんだかすごい♪タイトルもお話の密室事件の内容にちゃんとあっているし。

西之園萌絵ちゃんも、もう大学4年生になりましたね。もちろんゼミは犀川研!今回は、萌絵ちゃんの事を少しだけずるいなーなんて思いました。エイプリールフールとはいえ、やりすぎです(;^_^A でも、萌絵ちゃんの嘘を本気にして、婚姻届まで用意した犀川創平はすごーくすごーくかっこよかったです☆たかが紙切れ一枚、されど紙切れ一枚です。萌絵ちゃん、嬉しいでしょうね。私なら飛び上がりたいくらい嬉しいと思います。

今回もまたまた密室です。子供の無邪気な考え・言葉遣いから、あんなややこしい事件になっていたとは。。びっくりです。気温の件は、さすが森博嗣さんだなーって感じました。

ラスト、警察に対してあやふやな対応だったのは、あんまりしっくりはこなかったです。

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『詩的私的ジャック』森博嗣

詩的私的ジャック Book 詩的私的ジャック

著者:森 博嗣
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『詩的私的ジャック』森博嗣 講談社NOVELS ★★★★

那古野市内の大学施設で女子大生が立て続けに殺害された。犯行現場はすべて密室。そのうえ、被害者の肌には意味不明の傷痕が残されていた。捜査線上に上がったのはN大学工学部助教授、犀川創平が担任する学生だった。彼の作る曲の歌詞と事件が奇妙に類似していたのだ。犯人はなぜ傷痕を残し、密室に異様に拘るのか?理系女子大生、西之園萌絵が論理的思考で謎に迫る。

今回のお話は、タイトルの通り、とても「詩的」で、「私的」な切り裂きジャックみたいな感じでした。N大学以外の大学(S女子大とか)が出てきて、興味深かったですね。ただ、今回は読んでいて少し辛いというか、切なかったですねー。犀川先生が中国に出張、という設定で、西之園萌絵ちゃんがなんとか一人でトリックに挑むんですが、犀川先生に会いたいと思う萌絵ちゃんの気持ちはすごく描かれているのに、犀川先生は、出張先で萌絵ちゃんの事を考える描写とか全くなくて、なんだか淋しかったです。

今回は、歌詞がポイントみたいによく出てきました。

僕はサインを残すだけーー君はそのまま眠るだけーー ちゃんと韻とか、ふんでいて、歌詞じたいは多少古臭さを感じさせるものの、森博嗣さんが考えた歌詞なんだーって、妙に感心しました。

今回はトリックも犯人も最後までわかりませんでした(;^_^Aま、まさかーな方でしたね。。

少しだけですけど、気持ちはわかります。学生時代に、新しいノートに書いた最初の一行目の文字が汚く感じて、消しゴムで全部消したり、やぶいたりした事あります!!。。だからといって殺人は絶対に駄目ですけどね。

萌絵ちゃんが、貧血で倒れたり、危険な匂いがする篠崎と「最後の二十セント」というパブで会ったりする場面は、もうハラハラドキドキでした(><)。。密室の謎は、萌絵ちゃんが次々に解明してくれたのですぐ理解できたのですが、犯人の動機がどうしてもわからなかったんです。ラストの犀川先生と篠崎さんの語りで、ああーなるほど・・・とやっと納得しました。

そうそう、今回初めて犀川先生が萌絵ちゃんに煙草を吸わせてあげましたね。

「一緒に外で煙草を吸おうか?」ってなんか素敵♪大学三年生という事は、もう二十歳ですもんね。その煙草をあげるシーンなんですが、私はてっきりキスをするものだと思っていました。さすがは犀川先生です。

やっぱり犀川&萌絵シリーズは面白いですねー♪最初から読み直そうと思って正解でした☆

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『笑わない数学者』森博嗣

笑わない数学者 Book 笑わない数学者

著者:森 博嗣
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『笑わない数学者』 森博嗣 講談社NOVELS ★★★★★(満点!)

伝説的数学者、天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館でクリスマスパーティーが行われる。人々がプラネタリウムに見とれている間に、庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えた。博士は言う。「この謎が解けるか?」像が再び現れた時、そこには部屋の中にいたはずの女性が死んでいた。しかも、彼女の部屋からは、別の死体が発見された。パーティーに招待されていた犀川助教授と西之園萌絵は、不可思議な謎と殺人の真相に挑戦する。-----------内容紹介より。

S&Мシリーズ3作品目読了です。今回のお話はすっごくおもしろかったです。

天才が出てくると、森作品はグンと面白く鋭くなる気がします。今回の天才は天王寺翔蔵博士ですね。もちろん、三ツ星館を設計した、片山基生も天才だと思いましたが、ラストでの天王寺博士と犀川先生とのやりとりを読んで。。やはり、今回の天才は天王寺翔蔵博士だと確信しました。

今回は、かなり早い段階で、トリックがわかりました。私がわかるって事は、このお話を読んだ人たちは、ほとんどわかったんじゃないかと(;^_^A

三ツ星館、すっごく素敵ですよね。三つに別れていて、左は青色で、右は赤色、しかも間接照明。真ん中にはプラネタリウムが見れるホールがある。うっとりしちゃいます。ここのラウンジで、ぜひ、熱いコーヒーを飲んで頭をクリアにしてみたいです。

今回、警察は愛知県警ではなかったから、犀川先生や萌絵ちゃんの立場はどうなるのかな?と心配していたら、ちゃんと特別待遇でしたー。

トリックがわかったといっても、大まかな事だけだったので、読んでいて、「ああ、そうかー」の連続でした。だけど、最後の最後、どんでん返しというか。。一体誰が”笑わない数学者”なんでしょう。。最後に公園で笑っていた人物は??まあ、魅力的な終わり方でしたね。

今回も西之園萌絵ちゃんが、かなり危ない目に遭います。それも二回も!!萌絵ちゃんの活躍ぶりは見事ですね。同じ女性としてかっこいいなって感じです。合気道とか。萌絵ちゃんが、犀川先生に頼りきりじゃなく、果敢にも自分で行動する所がすごく好きです。

犀川先生と西之園萌絵ちゃんの 恋愛、微笑ましいけど、じれったいです(*^.^*)

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『冷たい密室と博士たち』森博嗣

冷たい密室と博士たち Book 冷たい密室と博士たち

著者:森 博嗣
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『冷たい密室と博士たち』森博嗣 講談社NOVELS ★★★★

同僚の喜多助教授の誘いで、N大工学部の低温度実験室を訪ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女二名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか?しかも、殺された二人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに?研究者たちの純粋論理が導きだした真実は何を意味するのか。------内容紹介より。

読了しました。理系作品になると、どうしても遅読になってしまうので、3日間程かかりました。前回の『すべてがFになる』とは違って、今回は本格ミステリィでした。最初の方に書かれてある見取り図を、何度も見ながら、読み進めていきました。今回、なんと国枝桃子助手が結婚するという所から始まりましたね!犀川先生がびっくりしたように私も驚きました。<極地環境研究センター>みたいな施設、あるんですねー。文系なので、へええ という感じでした。最初の方は、犀川先生と同僚の喜多助教授と西之園萌絵で、密室殺人事件についての話し合いがあるんですが、デニーズというあたりが、庶民的で微笑ましかったです。

中盤は、極地研での実験の場面ばかりで、少しだけ退屈してしまいましたが、そこに結構伏線が張ってあったんですね。

デニーズとか庶民的な所から、西之園萌絵の高層マンションの豪華さが、際立っていて、うらやましく、良い気分でした。今回、西之園萌絵がかなり危険な目に遭います。。もう、読んでいて、ハラハラしっぱなしでした。この時も、コンピューターによって助けられるんですね。なんだかかっこいい。

”shika”というアカウントネーム、これを萌絵が発見したくらいから、「わあ、森博嗣ワールドが始まる」と嬉しく思いました。犀川先生の、問題を解き明かしていく描写は、前作に続き、読んでいて、楽しいものです♪森作品には、理系の人間がすごく上手に描かれていて、いつもワクワクしてしまいます。

さあ、少し休憩したら、次は『笑わない数学者』だ♪

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『すべてがFになる』森博嗣(再読)

すべてがFになる Book すべてがFになる

著者:森 博嗣
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 『すべてがFになる』森博嗣 (再読) ★★★★★(満点!)

 十四歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を絶っていた博士の部屋に入ろうとした。その瞬間、進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。そして、部屋に残されていたコンピュータのディスプレイに記されていたのは「すべてがFになる」という意味不明の言葉だった。---内容紹介より。

 この『すべてがFになる』を初めて読んだのは、大学生の時でした。情報処理学科の友達に薦められて読んだのですが、あの当時は、読了したものの、「ちょっと難しいなー」って思っていました。しかし今回再読してみて、これが森ミステリィなんだ♪と、楽しかったです。「Gシリーズ」に入る前に最初から読み直そうと思っています。(出来るかな?)今回は、お話の中に出てくる単語の意味や”すべてがFになる”の16進数の意味も理解できたので、わりとスイスイ読めました。 なんといっても、天才・真賀田四季!!この人物がなんだかすごくかっこよくて好きです。(殺人犯ですが・・・)。後、犀川先生の淡々としているキャラも、良いですよねー。生まれ変わるなら西之園萌絵がいいけど。。  このお話で出てきた妃真加島にある研究所がとても興味深かった!!人間同士の摩擦など無駄な時間を全部省いた場所。本当にある意味理想です。私はどちらかというと自分の部屋にずっとこもっていたいタイプなので、あの研究所のシステムにはお話ながら憧れました。 今回の殺人事件、再読なのでネタはわかっていましたが、またドキドキさせられました。このお話は漫画にもなりましたよね。読みました。ゲーム化されたものは、していません。最後の最後までどんでん返しみたいなのがあって、とにかく面白かったです。

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