カテゴリー「38 「は行」その他の作家」の2件の記事

『いい女』藤本ひとみ

いい女 Book いい女

著者:藤本 ひとみ
販売元:中央公論新社
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『いい女』藤本ひとみ 中公文庫 ★★★★

平凡なままでは満たされない!妻として母として一生懸命やっているのに、誰も認めてくれない----。結婚して以来、何よりも家庭を優先させてきた詩織だが、同窓会をきっかけに、女として行きようと決意する。高額エステ、仕事相手との不倫、初恋の男性との再会・・・。夢を実現させようとして、自らの中に閉じこめていた「女」を開花させていく一人の女性の挑戦と変貌をリアルに描く問題作。----裏表紙より。

なかなか461頁と、読み応えのある小説でした。主人公の詩織は、夫と娘2人にとにかく懸命に尽くしています。娘2人のお弁当、みんなの朝食、娘が帰宅した時の夕食、塾で食べる軽食、塾から帰ってきた時の夜食、夫の夕食、夫のつまみ・・・それぞれに、栄養素やカロリー、無添加を考えぬいて作っています。そして、自分の事は後回しにしながらも、フランス語の翻訳という仕事をして、家計を助けています。なんだか頑張りすぎていて、これでは、息が詰まるだろうな。。なんて思いました。共働きなのに、毎日連絡もせずに午前様で、休みの日にはゴルフに出かけて、家の中をいっさいかえりみない夫に少し呆れました。普通、ここまでひどい夫はいないような気がします(;^_^A

同窓会で出会ったエステの経営をしている蜜子。愛人と逢引する為のマンションとか持っていて、別世界の人間みたいでしたー。そんな蜜子の言葉に少しずつ共感して、綺麗に素敵に変身していく詩織を読んでいくのは、同じ女性として楽しかったです。いきなり整形とかいうのではなく、毎日の肌・体のお手入れから頑張っているっていうのがよかったですね。

この作品の中で、翻訳家の詩織は担当者の上司・本多から「コキュ伯爵夫人の艶事」の翻訳で、艶事の描写力が足りないと注意を受けますが、これは藤本ひとみさんの以前に出版した本の題名だったんですね、後で作品リストを見て、びっくりしました。 でも、描写力が足りないからといって、本多さんと一晩共にするというのは、いきすぎでは・・・と感じました。まだ、同窓生の早匂(さかおり)君の方が素敵です。不倫は駄目だと思いますが。

娘2人が反抗するシーンは、なんだか胸が痛かったです。私も今だから母親のありがたみを感じますが、高校生や中学生では、まだありがたみとかは感じないんですね。

とにかく、詩織という人間が、とにかく努力家なので、すごく救われました。

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『結婚の四季』平岩弓枝

結婚の四季 Book 結婚の四季

著者:平岩 弓枝
販売元:講談社
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『結婚の四季』 平岩弓枝 ★★★★

 白無垢の花嫁衣裳、ハワイでの甘いハネムーン、夢のようなイベントが過ぎ去った後に残るのは?四人姉妹の長女に産まれた和子は実家にも、夫にも、心配や迷惑をかけぬよう、必死で頑張る。姑からこき使われ、嫌味を言われる。夫婦の性生活にまで口を出される。しかし和子は、それを決して愚痴ったりしない。和子も新婚生活をおくりながら、幼稚園で働いている。・・・ある日、ハネムーン先で一緒だった常識外れな夫婦が真向かいに越して来る。そして、夫の浮気を見てしまう和子。一生懸命頑張る和子を描いた爽やかな作品。

 平岩弓枝さんというと、なんとなく時代小説というイメージがありましたが、こうゆう小説も書いてらしたんですね。古本屋で105円でした♪まず、結婚するまで純潔を守り通した和子にびっくりです。この世の中、そういう女性はかなり少ないと思います。ここで登場するお姑さんは本当に本当に意地悪ですねー。びっくりです。「○○~まで避妊しなさい」とか、普通お嫁さんに命令したりしませんよね。。怖いよう。もしも自分がいつか結婚したとして(汗)、夫の浮気現場を見てしまったら、どうするんだろう。。なんて思ってしまいました。和子みたいに夫の顔を立てて、自分の実家にはその事を内緒に出来るのだろうか?しかし、ここに描かれている和子の頑張りを見ると、私もいろいろ頑張ろうって気になります♪

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