カテゴリー「33 林真理子」の3件の記事

『野ばら』 林真理子

野ばら Book 野ばら

著者:林 真理子
販売元:文芸春秋
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 『野ばら』 林真理子 ★★★

 「私たちって、ずうっと 不幸にならないような 気がしない?」  宝塚の娘役である千花は、歌舞伎界のプリンスと目される梨園の御曹司と、親友でライターの萌は歳の離れた評論家と、それぞれの恋を謳歌している。だが、花の盛りのように美しいヒロイン達の日々は、現実の退屈さや挫折、裏切りによってゆっくりと翳りを帯びていく。甘く苦い青春を描いた傑作恋愛長篇ーーー裏表紙より。

 読了しました。うーん。『不機嫌な果実』に比べると、そんなに林真理子ワールド全開!!という感じはしませんでした。もちろん、楽しくてグングン読めましたが。宝塚でトップではないが娘役をやっている千花は、「白い練乳をとろとろと泳がせているような肌」「ピンク色の砂糖菓子を思わせる」と形容されるような、とても可愛い女の子である。この辺の形容の仕方とかを読むと、ああ、林真理子ワールドだぁって思いました。千花は、歌舞伎界のプリンス路之介とどうしても結婚して、憧れの梨園の妻になりたいと願います。梨園の妻なんて、とっても大変そう。。としか私とかは思わないんだけれども、華やかな場所に居る女性からすれば、妻の座として梨園は憧れなのかも知れませんねー。この、宝塚の内情も林さんはよく調べていて、へえーー、こうゆう仕組みになってるんだあ、と、何回も「へえー」が出ました。私としては、千花よりも、その親友の萌の方が共感できました。萌は、自分の父親と同じ歳くらいの映画評論家・三ツ岡に恋心を抱きます。萌が三ツ岡にアプローチしている場面は、なんだか微笑ましかったです。そして同時に三ツ岡の中年男性が若い女性に持つ臆病さがよく描かれていました。自分の方から好きとも言わないし、さよならも言わない。フェードアウトを狙う所。読んでいて少しじれったかったですが、こうゆうものなのかもなあ、と妙に感心しました。 なんていうか、もっとドロドロ系かと想像していたんですが、そうでもありませんでした。千花も萌も私から見れば、別に不幸にはなっていません。これからいくらだって未来があるんだなっていう感じの終わり方でした。

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『本を読む女』林 真理子

Book 本を読む女

著者:林 真理子
販売元:新潮社
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『本を読む女』 林 真理子 ★★★★★(満点!)

 万亀は本を読むのが好きなだけの平凡な女の子。しかし突然の父の死と戦争の始まりによって、彼女の人生は否応なく時代の流れに巻き込まれてしまう。進学、就職、結婚という人生の岐路において、常に夢や希望を現実に押しつぶされつつも、読書を心の支えに懸命に自分の人生を生き抜いた万亀。著者自身の母親をモデルに、一人の文学少女の半生と昭和という時代を描いた力作長編小説。---裏表紙より。

 ついさっき読了しました。面白かったです!本当に。各章も、「赤い鳥」「花物語」「放浪記」「大地」「オリムポスの果実」「万葉集」「斜陽」と、それぞれ有名な小説のタイトルがつけられていて素敵です。 昭和という時代、家族の制度、戦争などにより、次々と万亀が翻弄されていく様がすごかった。目が離せませんでした。昼間嫌なことがあってもきちんと働いて、その分夜には好きなだけ本を読む、それが幸せである万亀の気持ち、なんだかすごく分かる気がします。この時代は、まだ結核が恐れられているし、離婚をする人たちもいなかったのですね。。お嫁に行って苦労して結核になって死んでいった英子が可哀相でしかたありませんでした。私的には、万亀は教師という職がとても似合っていたのではないか。。などと感じました。子供たちにいろんな物語を教えてあげたい、その機会を与えてあげたい、という万亀の気持ちは読んでいて穏やかな気持ちにさせられました。この主人公の万亀は林さんのお母様のお話だそうですが、母親から聞いた話をここまでの大作にしあげた林さんはすごい・・・の一言です。この本は、読書が好きな女性はほぼみんな好きなんじゃないかなって思います☆

 

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『不機嫌な果実』

不機嫌な果実 Book 不機嫌な果実

著者:林 真理子
販売元:文藝春秋
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『不機嫌な果実』 林 真理子 ★★★

麻也子は人妻ではあるが、自分の美しさに惚れ惚れしているし、その為の努力も惜しみません。しかし、夫の航一はマザコンぎみであまり麻也子を相手にしてくれない。麻也子は時々男友達に豪華な夕食に連れて行ってもらうが、美意識が高い麻也子の相手をするのは、条件が厳しい。<裕福である事>、<麻也子を好きで、お姫様のように扱ってくれる人>、<おしゃれでスマートな人>等である。ある時不倫というものをしてみようと麻也子は決意する。二人目の不倫相手に夢中になられ、麻也子も夢中になってみようと思う。そして航一との離婚・・・その後。我侭な麻也子を大変面白く描く作品。

●感想・・・これはブックオフで百円で購入しました。もう3年位前ですね。あまりの麻也子のお嬢様的な考え方、生まれ持った美。読んでいて、ちょっとしたプチセレブになったような感じがしました。ここに出てくる夫の航一は優しいと思います。我侭な麻也子がとっても面白かったです!昔だけどテレビドラマ化されただけの事はあると思いました。しかし、作家さんの想像力って本当にすごいですね。

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