『この人と結婚するかも』中島たい子
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この人と結婚するかも 著者:中島 たい子 |
『この人と結婚するかも』 中島たい子 ★★★★
恋人のいない女と男の勘違いを描いた2編!小さな美術館で働く私。ほんのささいな出会いでも「この人と結婚するかも」と勘違いを続けていたが、ドキドキから醒め、新たな付き合いが始まる・・・。男の勘違い「ケイタリング・ドライブ」も収録。
学食の席で話した男性と、スーパーで同じチーズを手にした男性と、仕事場に来たテレビ局の男性と、”この人と結婚するかも”と妄想・想像してしまう主人公・節ちゃん。しかし今の所彼氏さえいない。
節ちゃんの友達の春子ちゃんはあだ名が「エンゲル大将」とつくほど、お金は食べ物に惜しみなくつぎこむ。 千穂ちゃんは甘いものには見向きもしないオヤジ系。・・・食べる。それだけにでも、その人の考え方っていうか、生き方みたいなものが見えてくるんだなと感じた。主人公の節ちゃんはそば屋さんとスタバ以外では外食しない。ケーキを切る時も、綺麗に切らないと嫌。(ケーキ切るのって難しいですよね)。外食でメニューを見て、本物が来た時のギャップや、食べる人たちへの気遣いが嫌。それは恋愛観や結婚観にも少し繋がっているのかもしれない。
そんな節ちゃんは通っている英語教室でケンという男性と出会い、やっぱり、「この人と結婚するかも」と考えてしまう。ケンと英語教室でまた会えるか、という事をモヤモヤ考えている主人公がおかしかった。そうゆう妄想って私も結構します。
展示会の絵を紛失したと思って探しまくるんだけど、あっけない所にあって、これにはすっごく納得。探して探して「どうしようー」となった物ほど、その辺にあったりする。
ラストは、「結婚」という言葉から少しずつ自分を解放していく姿が心地よかった。
同時収録の『ケイタリング・ドライブ』・・・私は「この人と結婚するかも」より、こちらのほうが好きでした。主人公の思考回路がぐるぐる回って、クラクラして。なんだか森見登美彦さんチックな感じ。主人公は、はっきりいって痛い人なんだけど、すごく純粋。その純粋ゆえのものすごい妄想がすっごく楽しめました。
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