カテゴリー「26 中島京子」の2件の記事

『桐畑家の縁談』中島京子

桐畑家の縁談

『桐畑家の縁談』中島京子 ★★★★☆

「結婚することにした」 妹・佳子の告白により、にわかに落ち着きをなくす姉・露子(独身)。寡黙な父、饒舌な母、そして素っ頓狂な大伯父をも巻き込んだ桐畑姉妹の悩ましくもうるわしき20代の日々。「さようなら、コタツ」の著者がもどかしいほどの姉妹の人生を、ユーモラスな視点で綴った作品。

ずっと気になっていた本。タイトルが気になります(笑)。「縁談」とか「結婚」に関するどんなお話なのかしら と。図書館で偶然見つけて嬉しかったです。

文章のテンポが心地よい。しかも、淡々とした筆致で書かれているのに、「ブッ!!」と吹き出しちゃう場面が沢山ありました。中島京子さん、良いですね。

いつも彼氏がいる露子・姉と、いじめられっ子で、日本人男性に興味がない佳子・妹が出てくるんですが、姉の露子の目線から見る佳子の描写がすごく面白かった。私にも姉がいて、二人姉妹なんだけど、同じ親から産まれてきてるのに、ものすっごく性格や価値観や男性遍歴って違います。私も、姉の行動にびっくりする事があるので、姉も私のする事に内心びっくりしたりしていたのかな?って思います。

小さい時からずっといじめられていて、日本の男性に興味がない佳子に、わりと共感しました。いじめ=無視 だから、自然と無口になりますよね。国際結婚って憧れちゃうな。文化の違いとか大変そうだけど、だからこそ、喧嘩とかしなさそう。

佳子の父親が、国際結婚についての不安点を箇条書きにしてメモで渡す所とか、結婚相手のウー・ミンゾンのモノマネをする佳子の所で、かなり爆笑しました。

にほんブログ村 本ブログへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『冠・婚・葬・祭』中島京子

冠・婚・葬・祭

買ったきっかけ:
図書館の新刊コーナーにあったので。
装丁のシンプルさに惹かれて。

感想:
あらすじ・・・人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。
いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの「今」を切り取る物語。
冠...地方新聞の新米記者が成人式を取材。そこから事件が始まる。
婚...引退したお見合いおばさんに持ち込まれた2枚の写真の行末。
葬...社命で葬式に連れて行ったおばあちゃん。その人生とは。
祭...取り壊しを決めた田舎家で姉妹は最後のお盆をする。-----------------

なんだか 「ちゃんとした小説っていう小説を読んだ」という感じです。人生の節目節目には、いろんな行事があります。それは久しぶりに逢える人たちとの喜びだったり、ちょっと面倒くさいなあとか、少しだけれどもしみじみと感情がわいてきます。

ここにはそんなお話しが冠婚葬祭の4つ分、描かれています。「空に、ディアボロを高く」「この方と、この方」「葬式ドライブ」「最後のお盆」。

一番興味深かったのは、『婚』の部分の、「この方と、この方」でした。お見合いのお話しなんですが、昔は本当にお見合いが多かったんですよね。個人的だけど私の祖父母も当たり前のようにお見合いです。(結婚式ではじめてお互いの顔を知ったそうだ)お見合いというからには、仲人が必要ですよね。この、仲人さんってかなり大変なお仕事だったんですね。でも、こうゆういわゆる おせっかいおばさん がいない今は、少し淋しい気がします。ここに出てくる菊池さんというおばさんは可愛らしかったです。

おすすめポイント:
一つ一つの行事をちゃんと丁寧にしなくては・・・と思えました。

冠・婚・葬・祭

著者:中島 京子

冠・婚・葬・祭

にほんブログ村 本ブログへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)