『幸福な食卓』瀬尾まいこ
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幸福な食卓 著者:瀬尾 まいこ |
『幸福な食卓』瀬尾まいこ 講談社 ★★★★
「大きなものをなくしても、まだあった、大切なもの。」
とっても切なくて、ちょっとおかしくて、あったまる。 いま最注目の作家が放つ、心にふわりと響く長編小説!
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。----------------------------------------------
『図書館の神様』、『天国はまだ遠く』を読んでかなり瀬尾まいこさんのファンになりました。今回の作品は映画化されるという事ですっごく期待して読みました。良かったです。2時間くらいであっさり読めました。瀬尾さんの文体って淡々としていますよね。
みんなで必ず朝食を一緒にとる。大切な告白も朝食の時間。いいと思います。私は古い人間なのか、食事はとにかく家族と一緒にとる事は大切だと思っています。
「幸福な朝食」「バイブル」「救世主」「プレゼントの効用」の、4つの章から構成されています。
登場する人物がみんな温かいんです。ちょっと繊細だったり不器用だったりはしますが。父さんが父さんを辞めようとする努力がほほえましくて可笑しかった。
私的にツボだったのは、なんといっても大浦君と小林ヨシコですね。大浦君みたいな真っ直ぐで単純で明るい人ってすっごく素敵です。佐和子は幸せだなーって思いました。だからこそ、ラストにはビックリしました。そんなーーーって感じです。すごく悲しかった。小林ヨシコの作った手作りシュークリームを食べたい。お腹一杯になるまで。そして元気をもらいたい。
この作品は、佐和子という一人の女の子の成長物語としても読めるし、崩壊しかけた家族の再生の物語としても読めます。でも私的にはこれはすっごい恋愛小説だと思いました。
直ちゃんがくすくすと笑うキャラクターっていうのは優しさを象徴しているみたいでした。逆にいえば弱いっていうか。
父親の自殺未遂の原因がはっきりと描かれていないけれど、人には心にコップみたいなものがそれぞれあって、そのコップがきっと溢れちゃったんだろうなって思う。もちろん夫婦として生活してきた母親がショックを受けるのはわかります。
一見幸せそうな家庭でも、本当にいろいろあるし、それぞれが自分の役割や義務をまっとうしようと頑張っている。いろーんな事を経験していく、それが家族なんだなあ。
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