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『犯人に告ぐ』雫井脩介

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『犯人に告ぐ』雫井脩介 ★★★★

犯人よ、今夜は震えて眠れ-。連続児童殺人事件。姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の劇場型捜査が始まる! 『小説推理』連載に加筆、訂正して単行本化。

図書館で借りた本です。確か、豊川悦司主演で映画になりましたよね。だからか、主人公の巻島史彦特別捜査官には、ずっとトヨエツのイメージが頭に貼りついていました。

とにかく、スピード感がすごくて、長すぎるみたいな場面もなくて、すごく面白いお話でした。テーマは、結構重いんですが。私はこのお話を3日間かけてちびちびと読んだんですが、これをもし一気に読んでいたら、きっと星は5つだったろうなと思います。私は単行本の方を読んだのですが、上下2段組で、300ページ以上あって、最初は私に読めるかなあ。と心配でした。

「ヤングマン」とあだ名がついている巻島史彦警視。ある誘拐事件で「ワシ」と名乗る犯人をもう一歩で取り逃がしてしまいます。誘拐された子供も、殺されてしまうという結果になってしまいます。そんな中、一人娘の病気の心配もあって、巻島は記者会見で開き直ってしまい、マスコミを敵にしてしまいます。・・・それから6年後、男児連続誘拐殺人事件がおき、犯人は「バッドマン」と名乗っています。その捜査に、巻島特別捜査官が任命されます。巻島は、某テレビ局に出演して、顔の見えない「バッドマン」と連絡をとろうとします。いわゆる、”劇場型捜査”です。

ここに、植草という上司がいるんですが、かなり若気の至りというか、それでも刑事??と聞きたくなってしまいました。だって、好きな女性(ニュースキャスター)に振り向いてもらいたい為だけに、秘密となっている情報を他の番組にリークしてしまいます。最後は、巻島がきちんとやりかえすのですが、傑作でした。痛快というか。

後、チョンボと渾名のついている小川、という刑事も登場するんですが、この刑事のキャラクターがとても良かったです。運に恵まれている人なんですよね。最後の、「バッドマン」との一見、なんでもないような会話がゾクッとしました。

バッドマンを捕まえる最終局面で、巻島の孫が誘拐されてしまうんですけど、このお話しがとても切なくて、やりきれなくて、涙がでました。

人の命、過去、責任、家族。。いろんな物を背負っている巻島史彦がすごくかっこよかったですo(^-^)o

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