『乳と卵』川上未映子
『乳と卵』川上未映子 ★★★★☆
姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。
やっと読むことができました。嬉しい。ずらずらと句読点なく進む文体が何故だか心地よい。この書き方だからこそ、こうゆう女性の性についての考察(?)みたいなのがおもしろく読めるのかしら??
装丁も素敵。女性の体の丸みをあらわしているような感じ。
母親の巻子の、豊胸手術願望には、いまいち共感出来なかったけど、娘の緑子の自分の身体が勝手に成長していく事への不安・嫌悪・恐怖にはすごく共感した。だんだんとふくらんでいく胸、ブラジャーなんてものにも挑戦しなくてはいけないし、初潮なんて来た日には、自分の身体なのに勝手に血が出て、お腹が痛くなって、体がだるくなって。。あまりいい事ないんですよね(苦笑)。もちろん、子供を生む為の大切な機能なんだけど、それは子供を生みたいと考えるであろう5年間くらいでいいのでは?と思ってしまう。それ以外の月日は、ただただうっとうしいものなのだ。
えんえんとしゃべり続けるような文体なのに、そこに登場する緑子は言葉を話しません。そこがバランスいいな~と思った。
巻子との銭湯での行動や会話から、何故か「大人になってもみんな乙女」みたいなイメージがふつふつと沸いてきました。
後、川上さんのアルバムを聞いてみました~。詩がやはり印象的。哲学的だった。わりと静かな曲が多かった。
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