『阪急電車』有川浩
『阪急電車』 有川浩 ★★★★☆
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。
私は九州人なので、あまり楽しくは読めないかもな~と、少し躊躇しながら読んだ一冊。だけど、読み始めたらほんわかあったかい気持ちになれました。
電車ってよくよく考えてみると不思議です(バスや新幹線も)。毎日いろんな人間を乗せて吐き出して・・の繰り返し。その中には、数えきれない程の喜怒哀楽がうごめいていると思う。嬉しくて楽しくて頬がゆるんでいる人もいれば、イライラしている人がいたり。ふと、自分はバスや電車に乗る時、どんな表情でどんなストーリーを持って乗り込んでるんだろう?と考えてしまいます。
『生』という文字から恋愛が始まる2人。これがまた素敵なんですよね~お互い実は顔を知っているんです。いつも図書館ですれ違っているから。お互いに、お互いの選んだ本を「おおっ」と思いながら。
『生で!??』と元婚約者と相手の女性に思わず聞いてしまうのは翔子。なんだかリアル(汗)。元婚約者の結婚式に白いドレスで闘いにいくってかっこいい~。しかも自分の方が華やかであると意識したうえで。こんな男性と間違えて結婚しなくてよかったじゃない と励ましたくなっちゃった。
時江という老婦人が粋で素敵だった。白いドレスに引き出物を持って泣いている翔子に、「討ち入り」という言葉を使ったり。小林(おばやし)という駅で休んでいくことを提案したり。こうゆう風に年を取れたら、、と憧れます。
彼氏の暴言と暴力に別れを決めかねている女の子。漢字が読めないけれど、すごく心の優しい社会人の彼氏がいる女子高生。年齢=恋人いない歴な大学生カップル。非常識なおばさん達の仲間に上手く溶け込めない主婦。
有川さんのお話の中には、勇気付けてもらえるというか、はっとさせられる言葉が結構あるんですよね。「すてきなブランドが台無しね」とか、「下らない男ね やめておけば?苦労するわよ」とか!!!女性にとっての人生応援小説みたいな感じ。
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